スタートアップ系外資ファイナンスマンのブログ

2度の起業→失敗を経て、世界最強と言われる外資系メーカーでファイナンスをやっとります。スタートアップと外資系メーカーのファイナンス、2つの視点から色々と考えていきます。

GE FMP(Financial Management Program)とは?

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前回、こちらの記事でGEのリーダーシッププログラムについて紹介しました。 その中でも、今回は特にFMP(Financial Management Programme)と呼ばれる財務経理に特化したリーダーシッププログラムについて紹介したいと思います。

 

toshiyabe.hatenablog.com



  

 概要

そもそも、このFMPとはなんぞや、ということなんですが、、、端的に言えば、エントリーレベル(職歴0~3年)向けファイナンス部門の幹部候補養成プログラムです。 2年間、半年毎に計4回のローテーションをこなしながら、財務・経理における専門性を身に付けていくという感じです。ローテーション中には、各期コースワークと期末のテストが課されていて、その勉強も同時に進めなければなりません。

 

 

www.ge.com

FMPは、財務・経理の専門性とリーダーシップを兼ね備えたリーダーを育成するためのプログラムであり、1919年にアメリカで創られた後、1990年代中ごろ日本に導入されました。将来、GEにおける財務・経理部門のリーダー的存在として活躍する人材に必要な、ファイナンス・ビジネス全般における知識や能力を養うため、(1) アサインメント(業務) (2) コースワーク (3) ビジネススキル/リーダーシップ研修 (4) フィードバック (5) ネットワーキング (6) リーダーによるリーダー育成等を通じた育成が行われます。

 

 

上述したように半年毎にビジネスや部署を変えながら仕事をしなくてはなりません。GEは典型的なMeritocracy=実力主義の会社ですから、常に期待値以上の結果を出さなければならず、そのためFMP生は短期間で効率よく仕事を覚え、何かしらの成果を出さなければならないのです。

 

多くの場合、それは業務プロセスの改善案や見直し、財務分析に基づいたコストカット、財務戦略の立案などです。経験したことがある方はわかると思いますが、これらを実行することは関連部門とのタフな交渉や調整などを必要としますよね、、

 

このように短期間で結果を出し、周囲にポジティブな変化を起こす=リーダーシップを発揮する経験を繰り返し積ませることで、文字通りGEの核であるファイナンスリーダーを育てようとしているのです。

 

ファイナンスリーダーという考え方自体になかなか馴染みがない人も多いと思うので、ファイナンスどのようなプロセスでビジネスに影響を与えていくのか、こちらの投稿をみてください。

 

toshiyabe.hatenablog.com

 

FMPの価値

FMP卒業後の選択肢 2年間のFMP修了後のキャリアの選択肢はかなり広いと言えます。

多くの卒業生の進路はFMPの次のステージのリーダーシッププログラムにあたるCAS(Corporate Audit Staff)だったりします。CASについてはこの後少し説明します。

とは言ってもCASはかなり狭き門なので、それ以外の選択肢としてGE各部門のファイナンス関連業務に就くことも多いです。

 

GEの外への転職でもFMPはかなり強いと言えます。過去を見ると、GSなどの投資銀行へ行く人、マッキンゼー、BCG、あるいはBig4などのコンサル方面に転職する人も多いです。 その理由としては、やはり確立された会計・ファイナンスの知識、実務能力、選抜段階でのポテンシャルの高さ、英語能力、リーダーシップなどが挙げられるかと思います。

 

CASとは??

CAS(Corporate Audit Staff)について少し説明を加えると、GEのグローバルレベルでのリーダーシッププログラムで、財務・会計や業務オペレーションを専門にする内部監査のポジションである。内部監査と聞くと、監査法人などを想起する人も多いと思うが、内容的にはコンサルに限りなく近い。

 

全5年間のプログラムで、4ヶ月ごとに世界中のGE拠点でのプロジェクトに配属されていく。例として、シンガポール→東京→アメリカ→香港→パリなどといった形である。

 

最初の二年はスタッフレベルとして働くが、厳しい競争に勝ち残ることができると3年目以降マネージャーレベルに昇進する。FMPで2年、CASで5年の最短7年でGEの中のCFOポジションをアサインされる。

 

直近でこの7年でCFOになった例は、GE ヘルスケアの村上氏だろうか。下記に記事を載せておきます。

www.nikkeibp.co.jp

 

 

GEの選考対策

基本的には夏季のインターンを通した採用が主流だが、通年で採用を受け付けている。この点が、他の外資メーカーとの大きな違いで、ローテーションが基礎となっているからこその良点なのかと思う。

 

応募条件は 

財務・経理の分野でのキャリアへの関心
確かな分析能力と問題解決能力
行動に示されたリーダーシップ能力
優れた日本語と英語能力(TOEIC 860点以上)
優秀な学業成績

 

 このようになっている。TOEIC860点以上とあるが、実力的にそのくらいの英語力があればスコア自体を持っている必要はない。(どうせ面接が英語なので、、、、喋れないと厳しい。。。)

 

カバーレターとレジュメを日・英で提出→書類選考。

それが終わると面接を始めるといった感じです。

 

面接自体は非常にオーソドックスなコンピテンシー面接で、加えてレジュメに沿った質問が飛んできます。日本語、英語両方でやることが多いらしいです。